しがみつかない生き方

読んでみた | 月曜日 10 月 19 2009 11:13 PM | コメント (59)

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

久々に一気に新書を読んでしまいました。のぼのぼさんが子供を見ていてくれたし、子供も買ってもらったプラレールに夢中でしたので。

読んでいて、この10年世の中はかわったんだな〜とつくづく思ってしまいました。
この10年、私も生まれ育った慣れ親しんだ東京を離れ、地縁血縁のないこの土地で生活し始めるという今までにない大きな変化を経験しました。その中で、縁がない土地でなかなか安心感を得られないような感覚を長く味わいました。のぼのぼさんというパートナーと一緒にではありましたが、その安心感を得られない感覚(つまり不安ですよね)はきっとそれまでのあたりまえを捨てきれずにいたのが一つの原因だったように思います。ある意味それまでの東京での生活にしがみついていたのかもしれないですね。
この本では、普通の幸せを最大の幸せと多くの人が気づき始めたけれど、その普通の幸せもなかなかもって手に入れるのが難しい。そのためにどんな心がけをしたら良いのか。その方法としてしがみつくのをやめることだと筆者は言っています。そしてこれは良く言われるけれど、無駄、非効率を楽しむこと、他人の弱さを受け入れることが必要ではと。

本の最初にフィンランド、韓国、日本の大学生におこなった意識調査の結果が載っています。日本人は、ほかの2カ国の大学生と比べて、他人を信頼していると答えた割合が極端に少ないんです。そして他人への不信度が高いそうです。それって他人に頼れない社会ということですよね。他人に頼れないから何かにしがみつこうとするのかな〜。そうだったら悲しいです。

ある意味とっても当たり前なことが書いてありましたが、いろいろと頑張らなければならないことが多いとふと何のために頑張っていたのかわからなくなってしまったり、結局とても疲れてしまって頑張れなくなったりすることがあり、そんな時この本を読むとそうだよね。そうがんばらなくてもいいんだよね。と安心します。

私も、少しペースをのんびり目にして身近にある幸せをちょっぴり意識してみようと思います。

この本を読んですっかり「カツマー」から「カヤマー?」になってしまいそうな私でした(笑)。